社会福祉大会2015年11月13日 17:02

今日は能代市社会福祉大会。昔は勤務先を代表して全県社会福祉大会で表彰されたこともあるが、その頃から「県」とか「市」をあげての大会ではなく、その地区の「社会福祉協議会」の大会だと思っていた。

だから今日も頂いた会次第のプログラム表紙タイトルに<協議会の>と書き入れてしまった。

出席した人からプログラムの「主催」の文字の右に印刷されているマークについて質問があったので検索したら、社会福祉協議会のシンブルマークと判った。昭和47年6月に制定されている。東京オリンピックのシンボルマーク騒動後に制定された「民生委員・児童委員100周年」のシンボルマークの場合は、サイズやカラー色、変形の禁止なども指定されているが、社協のマークの場合は取り決めはないのかもしれない。

色違いのマークや
全く別のマークを使っている社会福祉協議会もあった。


そういえばステージの左の旗もこのデザインだが、配色は異なる。
社会福祉大会の目的は、能代市社会福祉協議会による「会長表彰」。今回は「民生委員児童委員功労」「社会福祉功労」「社会福祉奉仕者功労」の3つ。それぞれ表彰規定に基づいての表彰だが、単に「長年にわたりその職に在った」だけで「功労」とすることには疑問を感じる。(その職に在って)「何を行ったか」が「功績が顕著」となるのだと思う。

参加した人たちにとっての今日のメインは記念講演。
「エゴマ油」で有名な井上浩義氏の講演に期待して集まった人も多い。

インターネットで検索したらこのように書かれていた。

井上浩義(いのうえ ひろよし、男性、1961年11月9日 - )は、福岡県出身であり、現在慶應義塾大学医学部教授、一般財団法人日本友愛協会・理事、非営利活動法人新世紀教育研究会・理事長。久留米大学医学部客員教授。

アーモンドやエゴマ油を中心とした油の研究の第一人者であり、林修のテレビ番組等では「油先生」「油ドクター」と評されている。 テレビを通じた彼の宣伝により、2014年秋ごろから、エゴマ油が健康に良いとしてブームになり、一般スーパーから姿を消しており、2015年春に至っても未だ流通は回復していない。

講演内容は
1 生活習慣病と食事
2 食の安全(放射能・健康食品)
3 認知症と油(食の例として)
4 健康食品・サプリメント


配布された井上浩義氏のプリントには、
「日本は現在、65歳以上の人口が25%を超え。100歳以上の人が6万人を超える超長寿社会になりました。一方で、医療費は40兆円を超えるまでになり、医療に閉塞感さえ出て来ています。このような社会の中で、病気にならない、あるいは病気は持っていても自立した生活が送れるための予防医療が重要になってきました。本講演では短い時間ではありますが、予防医療を意識できるひとときを過ごして頂ければ幸いです。」と書いてありました。

1 生活習慣病と食事

  生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が病気の発症や進展などに関わる病気で、高血圧、が
、糖尿病、高脂血症などを指します。この生活習慣の中でも食事は運動と共に、最も重要なこと(因子)です。特に、肥満はすべての生活習慣病の原因になると言われています。一方で、近年の摂取カロリーは第二次世界大戦直後の水準まで減っています。例えば、日本人が1日に摂取する総カロリーは戦争直後の1646年には1903キロカロリーだったものが、1975年には2226キロカロリーまで増加しましたが、2004年にはまた1902キロカロリーまで減っています。現在ではさらに摂取カロリーは減っています。それでは肥満が昔に比べて増えているのは何故か。これは運動の問題もありますが、食事の中身です。これから私たちは、お腹を満たす食事、幸福になるための食事、そして、今後は健康で長生きできる食事を目指さねばなりません。
上の図のように、我が国の医療費は40兆円に届こうとするほど多額になっています(昨年の国の税収は約50兆円)。このままでは医療制度が破綻するかもしれません。今後、ますます長寿社会になる今だからこそ、病気にならない、あるいはひとつの病気を持っていても、イキイキとした生活が送れるための「予防医療」をみんなで考える必要があります。

重粒子線治療が脚光を浴びてきましたが、まだ施設が5箇所とすくなく、費用も高い。

福祉大会では手話通訳の人たちが頑張っている。人数も多く、1人の講演の中で、何人もが入れ替わり通訳している。しかしプログラムのどこにも書かれていないし、会場で紹介されることもない。この方々には本当に頭が下がる。
プログラムに「今回の手話通訳はこの方々が担当しております」と紹介していただきたい。

癌の「発症部位」と、「部位別死亡率」を比較すれば治療の可否が判ると説明していた。


2 食の安全(放射能・健康食品)

2011年3月に生じた福島第一原発事故によって多くの放射性物質が空中に放出され、風や雨と共に地上に降り注いできました(これをフォールアウトと言います)。この結果、青森県から静岡県まで広い範囲で、食品から放射能が検出されました。その結果、多くの作物・畜産物などが自主規制も含めて出荷停止となりました。これらの食品については、一部の地域を除いて昨年4月に規制が解除になっています。現在、市場に出回っている食品には放射性の問題がないと思って構いません。
 近年、安いあるいは著しい効果を有する健康食品を海外から入手し、通信販売で売る企業あるいは個人がたくさん現れてきました。その結果、健康食品の品質に問題が生じたり、使用してはいけない薬が混ざっている例が多くなっています。消費者庁も健康食品の品質には多くの注意を払っていますが、消費者、個人個人が気をつけることが必要となってきています。



3 認知症と油(食の例として)

油が注目されています。特に、オメガ3系オイルである えごま油や亜麻仁油は、血管を強く、しなやかにすることによって「脳血管型認知症」などに効果があることが期待されています。また、ココナッツオイルはこれまでエネルギーとして使用されているだけだと思われていましたが、含まれる中鎖脂肪酸がケトン体になることによって「アルツハイマー型認知症」に効果が期待できることが報告されました。

4 健康食品・サプリメント

多くの現代人が健康食品・サプリメントを摂取しています。摂取しておられる方は概ね女性では2人に1人、男性では3人に1人の割合だと言われています。また、これらの方々の半数以上は2種類以上を摂っているという統計もあります。健康食品・サプリメントについては品質も含めて見極めることが重要です。健康食品やサプリメントはそれを摂取するだけで、健康を維持できると考えず、それらの摂取を、生活習慣を整える機会あるいは道具として上手に使いましょう。






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