タラの木2015年11月12日 11:36

今ごろタラの芽を話題にする季節ではないが、クルマのリコール通知があり、午前中にクルマ屋で運転席インフレーターの交換作業があって待っている間1時間程読書に熱中できた。最近読んでいるのは宮城谷昌光の中国歴史小説。

宮城谷の小説は漢字がやたらに多く、「夏姫春秋」で直木賞を受賞して文壇に登場した頃から読者泣かせでもあった。

今日読んだ箇所
----(原文を引用)------
 秦軍が毒をもちいたことは、連合軍にすくなからぬ動揺をあたえた。この先、どのような奇襲があるかわからず、またしても秦軍が卑劣な手段をとるとすれば、自分たちが掘った井戸の水さえ、ためつすがめつのまざるをえない。
 進軍の速度がにぶった。
 棫林に達した。經水の西岸にある灌木地帯で、棫はたらの木のことであるから。つまりいばらやとげの林に連合軍はさしかかったのである。
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「棫」とはタラの木のことであった。手元の『日本の樹木』(山渓カラー名鑑)では「楤木」と表記しているが「楤」(木へん+葱)には音読みの「ソウ」だけ。それに対して「棫」には「たら」という訓読みがある。 (この文字がブログで表示させるかは不明)
インフレーターとは自動車のエアバッグのこと。私のクルマはタカタ
のエアバッグだったが、今回のリコールで運転席だけはタカタ製からダイセル製に変更された。


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