酒田-万里の松原(1)2006年07月02日 07:46

酒田市赤川

 
 風の松原は6月28日から7月4日まで薬剤散布の期間。今日2日は予備日となっているのだが、昨日の朝方70ミリ近い雨が降ったため、昨日の散布場所は今日に順延されているはず。今朝の地元新聞によると、昨日の雨は「降り始めの午前6時から3時間の雨量が75.5ミリにも上り、特に午前8時から9時の間は1時間に45ミリという激しい雨に見舞われた」という。

 今朝も4時頃に外を見たときには道路が濡れていた。昨日今日と朝4時に起きているのは、もちろんW杯サッカー観戦のため。フランスに比べてブラジルは元気がなかった。1-0という結果以上に開きがあったと思う。

 今日は散策しなかった代わりに、4月22日に見た酒田海岸の松原の様子を紹介しよう。

 4月22日午後、山形からの帰りに酒田を経由した。庄内空港インターで高速を下りて海岸線へ。国道112号線に入るとみごとな松並木が続く。ガソリンスタンドで給油し、松林の中に散策路があるかどうか聞いたが不明。近くで左折路があったので入ってみたが、海岸まで行く小径があるのかどうかわからない。

 国道に引き返し「赤川」という標識のある大きな橋を渡ると、立派な松林が見えた。

酒田-万里の松原(2)2006年07月02日 08:10

酒田市赤川
画像番号は0722-2

 酒田-万里の松原(1)に続いて書く。
 川岸には河口付近までクルマが何台も駐まっている。先ほどのガソリンスタンドで聞いた「サクラマス釣り」をしているのだろう。

 橋のたもとから海岸線まで続く松並木には高さ、太さ、枝の張り方など、能代の松林よりも雄大さを感じた。

酒田-万里の松原(3)2006年07月02日 09:55

酒田森林ボランティアオーナー事業地


 赤川の川辺から国道112号に戻り、酒田方面に向かうとまもなく写真にある「酒田森林ボランティアオーナー事業地」という看板が目についたので停車。「この森林は森林ボランティアオーナーが整備・管理しています」として細長い10区画と共有区域の区分けが書いてあり、共有区域には海岸に向かう歩道も書かれていた。しかし国道なのでトラックの通行が頻繁で、クルマを駐車する場所がわからないので、写真を撮しただけでそのまま通過。

 写真を見るとほかに酒田森林組合に実行委員会事務局が置かれていることが書いてあった。

酒田-万里の松原(4)2006年07月02日 10:19

酒田ー国道112号の松原
画像番号は0727-2

 前述した「酒田森林ボランティアオーナー事業地」付近の国道に面した松林の写真。樹高が高く、枝着きも良い。日光が松林の中まで入り込んでいる証拠だろう。

 ボランティアオーナー事業地と看板を掛けるほどだから間伐もしっかりと行われているのだろう。

酒田-万里の松原(5)2006年07月02日 10:26

「暮らしを守る保安林」
画像番号0735-2

 「暮らしを守る保安林」という立派な看板があったのでまた停車。「もう一度そこまで行きなさい」と言われても行けるかどうか不明だが、たしか国道筋にあったハズ。一度国道から離れて1本海側の道に入ったことがあったから、もしかしたら国道ではないのかも知れない。

 この地図をよく見ると、現在地の表示があり、国道が右へ曲がるときに、曲がらないで直進したようだ。土門拳記念館の方に曲がらないで直進したということだろう。

この立派な看板にはこんなことも書いてあったので紹介する。

大切なクロマツ林(保安林)
■海岸線に広がるクロマツ林は保安林として家屋や田畑・道路を守っています。
■山形県では平成10年11月の大雪で折れた木などを片付け、新しく苗木を植えています。
環境防災林整備事業 山形県 森林課

ということが書かれている。東北森林管理局の看板ではなく山形県森林課の看板が立っているということは、ここは国有林ではなく、民有林(県有林)ということなのだろうか。

酒田-万里の松原(6)2006年07月02日 10:50

酒田の松林のみち
画像番号0740-2

 先ほどの「暮らしを守る保安林」の看板の近くに能代と同じような歩道(海岸へ向かう)があったので、クルマを林の脇に寄せて中に入ってみた。

 写真をみてわかるように、この風景は能代と同じである。「何度も歩けば違いが分かるかもしれないが・・・」と思いながら歩いたが途中に次のような場所があった。

万里の松原(7)へ続く。

酒田-万里の松原(7)2006年07月02日 10:58

クロマツ低木林
画像番号は0744-2

 ここに来る途中には雑木が密林のようになると予想される場所(写真撮影日は4月22日だからまだ葉が出ていない雑木が多い)があったが、このようにクロマツの背が低く、その間を這うようにして通る道は風の松原にはない。

 そう思って撮影してきたが、このページを作成している時(7月2日)、「もしかしたら風の松原の休養広場から海岸に近い方も進むに従ってこのような道になるはずだったのだ。それが火力発電所や臨海工業団地、船泊の場所を造成するために、この風景となるはずの部分がなくなってしまったのだ」と思うようになった。

この松林の先に海岸があれば「白砂青松」の風景が形成されるのだろう。

酒田-万里の松原(8)2006年07月02日 11:11

酒田の松林と鳥海山
画像番号は0745-2

 背の低いクロマツ林を抜けると雄大な鳥海山を目にします。クロマツの葉は赤茶けていますが、枯れたのではありません。雄花や雌花がしっかりと出ています。

 写真撮影は4月22日です。

酒田-万里の松原(9)2006年07月02日 11:31

酒田の松林(海岸付近)
画像番号は0746-2

 写真の道路は海岸線と並行に走っています。画面中央上に煙突のようなものと煙がたなびいている様子が見えますが(小さな画面で見えるかな)、酒田火力発電所です。

 木を組み合わせた垣根が能代では見かけないものです。写真は4月22日撮影のものですが、7月の風景も見てみたいものです。この写真よりも「酒田-万里の松原(8)」の写真の方を見てみたいですね。

 ところで「酒田-万里の松原」と毎回書いてきましたが、酒田にいる間に「万里の松原」という言葉をほとんど目にしませんでした。途中でもらってきた「こばえちゃ庄内」(どうぞいらっしゃい庄内へ)というパンフレットにも登場しません。松原を観光資源にする必要はないのでしょうね。

酒田-万里の松原(10)2006年07月02日 11:52

砂防用の垣根2種
画像番号は0749-2(公開は7月4日かな)

 海岸に出る前に写真の2種類の垣根が並んでいるのを見ました。この上に松林や鳥海山が出ていればもっといいのでしょうが、2種類とも手間暇掛けて編んでいるという感じがします。