アカシアは散り始めた ― 2006年06月17日 07:01

今日の地元新聞1面コラムに「アカシア花盛り」という題の文章が載っているが、風の松原ではもうアカシアは盛りを過ぎ、花の色も白から薄よごれた感じに変化してきた。
その様子を表現する方法を探して歩いていたら、昨年できた健康づくりのみちNo.3からNo.2へ向かう途中にいい場所があった。ウッドチップ道路の上一面にニセアカシアの花びらが散り敷いていた。
なお、このコラムでは、 「▼長い目で見ると、広葉樹の侵入はクロマツの世代交代を妨げると言われる。アカシアや桜がはびこる混交林の将来に危機感。20メートル以上もあるアカシアの大木はいずれ伐採の運命にあるのか▼」 と書いているが、クロマツはブナなどと違い自力では世代交代ができない植物。また、20メートル以上もあるアカシアの大木を伐採しても、ある程度の広さの土地を確保しない限り、クロマツの苗木の植栽は難しい。クロマツ老齢林地域(トリムランニングコース周辺)はクロマツと広葉樹の両方を残しておくゾーンにすべきだと思う。
それに対してジョギングコース23番と42番を結ぶ「防火線」と呼ばれる道路よりも西側は、ニセアカシアなどの背が高くなる広葉樹を伐採しないと、クロマツの成長が妨げられ、防風機能を果たせなくなる。
このコラムで書いている ▼戦後30年代に流行った西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」を思い出す。このまま死んでしまっては元も子もない。手のひらを返したように邪魔者扱いにする仕打ちはどうも納得いかない。共存の道はないものか▼ の「共存の道」とは広葉樹を残す場所とクロマツ林を残す場所をハッキリ区分けしてクロマツ林を残す場所の下刈り、間伐、松葉掻きをおこなって富栄養化を押しとどめることだと思う。
コメント
_ カシワくん ― 2006年06月17日 20:07
クロマツと広葉樹とは混生できるのですが、相手がマメ科植物であるニセアカシヤ、イタチハギ、ネムなどがマツにとっていけないのです。マツは菌根菌と共生しますが、マメ科の根瘤菌が菌根菌の役目を奪ってしまうのです。
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